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1694. 働き方改革 [教育の話題]

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       金八先生役の若い頃の武田鉄矢氏 (TBSのツイッターより)

 1979~2011.年まで放映された『3年B組金八先生』では、武田鉄矢氏演じる金八先生が、中学3年生という危っかしい年代の生徒達を自分の価値観でグイグイ指導していました。

 彼の周囲には、たくさんのヤンチャな生徒達が登場します。そんな生徒達に、彼はビンタをしたり夜遅くまで話を聴いたりするのです。「体罰厳禁」や「働き方改革」が叫ばれる昨今、こんな熱血教師がいたら時代錯誤と言われそうです。体罰禁止は大原則ですから。職員室内ではしばしばスタンドプレーと非難され、事なかれ主義の同僚や教頭から疎んじられました。

 とはいえ私は、金八先生のように100%生徒のために叱る体罰なら、そして冷静に場所と強さを考えた体罰なら認めていいと思ってます。坐禅の警策のように。私自身は30代の時、あぜ道でタバコを吸っていた生徒をゲンコツ3つで許した(No.398)のが最後です。その生徒との人間関係は、悪くなるどころか一気に良くなりました。この指導がベストかどうかはご意見の分かれる所と思います。

 また、本気で生徒のためを考えたら、一律の「働き方改革」も教育現場には馴染みません。教員は信念を持つべきであり、校長はアンケートなどで生徒の声をこまめに吸い上げて教員を監督すべきです。私の理想は、荒れた中学で辣腕をふるった中学時代の恩師(No.1185)です。高校生の皆さんにはこの意見どう映るでしょうか。

** 高校生のコトバ **************************

名言 : 「なめんなよ。」 なぜ嫌いな人をなめる気になるかなあ?  (猫)

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tyuuri

 私は、1976年に教育大学の寮に入り、共同テレビは一台しかありませんでしたから、ほとんどテレビを見ないで4年間過ごしました。1980年に勤務してからも独身だったので、テレビは不要。ですから、「金八先生」はまるで見ていないのです。
 80年代は、札幌の中学生も荒れていましたが、せめて物を壊す分には弁償させるべきだったと思います。当時の校長は、なぜか窓ガラスを目の前で壊されても弁償させなかったのです。理由は全く分かりません。そのせいで、ある年はガラスを400枚くらい割られて、追加予算も付いたけど足りず他の予算から回す羽目になりました。
by tyuuri (2022-05-21 05:46) 

サボテン

tyuuri様、
 教員側が、自らの教育力に限界を設けてはならないと考えます。荒れてる生徒達は、何とか自分の行動を納得のいく論理で止めてくれる教員を内心では待っています。
 かつて一人の男子生徒の金髪指導をする事になりました。どんな言葉が彼を動かすか一晩考えました。翌日私は、「もったいない事するな。お前はその髪型だけで誤解されてるんだぞ。」と演技力もフルに使って説きました。すると彼の肩がプルっと震え、「分かりました」と翌日真っ黒に染め直してきました。良い顔になっていました。やはり彼はどこか無理していたんですね。指導する前と後で、人間関係も好転しなければ本当の指導にはならないと、私はその時気づきました。
 コメントありがとうございました。
by サボテン (2022-05-21 10:09) 

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