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1511. 個性 [雑感・気づき]

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           演劇のステージ (本文記事とは関係ありません。)

 NHKの「サンドのお風呂頂きます」で、劇団四季の俳優の皆さんの厳しい日々を見せてもらいました。キャッツやライオンキングなど、多くの人々を感動させる理由の一端を知った気がします。

 案内役はライオンキングの主人公シウバ役の田中彰孝さん。劇団四季では、応募者は厳しい審査を経て研究生になり卒業試験に通ると劇団員になります。さらに劇団員は配役オーディションに合格して役候補となり、練習を積んで本番出演を許されます。今上演されている舞台の俳優以上にならないと出演できない厳しい世界です。

 田中さんは、配役オーディション後一年間練習してやっと主役をもらいましたが、本番初日に演出の浅利慶太氏から「交代して稽古に戻れ」と言われました。大きなショックを受け、どうしたらいいか分からなくなったそうです。

 劇団四季はアドリブ禁止です。徹底した作品主義で、台本の一字一句忠実に再現しなければなりません。役者は、「役の前に透明になっているだけでいい」と言われます。田中さんはその後徹底した作品主義に立ち、再び舞台に立つ事ができました。以来15年間主役を続けています。

 番組を見て、どうやって自分の「個性」を消すかを一生懸命工夫する所に、役者の個性が出てくると感じました。これは演劇ばかりでなく、修行中のお坊さんや先哲の思想を伝える教員にも言えそうです。クセの強い私には、まだまだ修行が必要だと感じました。

** 高校生のコトバ **************************

名言 : 「微炭酸が好きなの」と言う友に、「炭酸との違い分かるの?」と突っ込みたくなる。  (力石徹)

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kousaku

私も昨夜観ましたが流石浅利慶太ですね、統率の取れたっ劇団ですねしかも厳しいですね。
by kousaku (2021-05-20 07:55) 

サボテン

kousaku様、
 私も厳しさという事について考えさせられました。主役に抜擢した初日に交代させるなんて、冷血非情の極致のように見えますが、それが作者と観客に対する演出家の責任の表れなんですよね。お客様本位になればなるほど、身内や従業員には厳しくならざるを得ない。プロ野球の監督や会社の管理職など、リーダーには嫌われる覚悟が無いとならないという事を痛感させられました。
 コメントありがとうございました。
by サボテン (2021-05-20 10:39) 

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