1503. 体験 [雑感・気づき]
高校三年生のクラスで、「私はみんなの4倍生きているんだよね。」と話した時の事です。生徒達は驚いていましたが、私もビックリしました。生徒達にとっては、自分の人生の4倍という時間がとても長く感じられたのでしょうが、私はこの70年という時間の短さに改めて驚きました。どちらも実感です。体験する前と後の「実感の差」には大きな開きがあります。
肉体の衰えについても同じような事が言えます。昨年の春に私は顔面神経麻痺になり、たちまち人相が悪くなりました。その後、治療の甲斐あって持ち直しましたが、元の顔には戻れませんでした。「一生これで行くしかないか」とガッカリしましたが、間もなくその顔にすっかり慣れました。「年齢と共に人相が変わって当たり前。この顔でもまだまだやれる。」となったのです。
思い返せば、昔味わった不安も同じでした。生徒とトラブルのあった教室のドアを開ける時、私は最悪を考えて覚悟を決めました。ところが教室に入ると生徒達はケロッと忘れていて、私の妄想は無駄だった、という事がよくありました。
不安とは、体験前は過大に想像しがちですが、体験すればあっけないもの、これが私のつかんだ教訓です。だからこれから確実にやってくる「死」についても、怯えることなく着々とその準備を進めていきたいと思っています。
** 高校生のコトバ **************************
狂歌 : お年玉 もらってはしゃぐ 弟と 同じ金額 腹が立つ (21世紀)
確かに、年齢とともに変わって行く自分を心安らかに受け入れる・・・当たり前のことが(^^ゞけっこう難しいものです。
特に?女性は(自分の事ですけどw)
ジタバタしたくなるのも本音です(/ω\)♡
by 甘党大王 (2021-05-04 16:55)
甘党大王様、
私だってこれまでの人生、ジタバタのし通しでした。自分一人ではどうしようもないトラブルほど、諦めてお任せした方がうまくいく事に気づき、その感覚を高校生向けに昨年の8月と今年の4月に書きました。今は、人生「まな板の鯉」の心境で生きています。
8月4日のブログです。
https://manabino-tsudoi.blog.ss-blog.jp/archive//20200804
4月3日のものです。
https://manabino-tsudoi.blog.ss-blog.jp/archive/20210403
コメントありがとうございました。
by サボテン (2021-05-04 22:10)