SSブログ

1239. ゆるし [宗教的感覚]

yjimage.jpg
                     フランシスコ・ローマ教皇

 フランシスコ・ローマ教皇が23日に来日します。教皇の来日のテーマは「すべての命をまもるため」。焦点の一つが死刑制度です。朝日新聞に、長年教戒師として死刑囚と対話をしてきたハビエル・ガラルダ神父(88)の記事が載っていました。神父は死刑制度には反対の立場です。神父は、死刑囚が聖書とノートを携え一生懸命神様の言葉を記していく内に、心がきれいになっていくのを感じるそうです。

 「被害者感情を考えると、死刑制度は必要では?」との質問に、
「それは『復讐』と同じで、いったんは気持ちが落ち着くかもしれませんが、深い所の自分は落ち着かないと思います。人間の心には『浅い』所と『深い』所があり、浅い所の自分とはエゴイズムと傲慢に満ちていますが、深い所の自分は人を愛したい思っている自分、本当の自分です。死刑では心の深い所は癒されず、被害者の心を癒す薬にはなりません。むしろ『ゆるす』事で心は落ち着くのではないでしょうか。負の連鎖は自分で断ち切らなくてはなりません。」
 「こころの深い所と話し、その声を聴く。それこそが、本当の宗教心だと思います。」

 幸運にも、これまで死刑囚・被害者遺族のどちらとも縁のなかった私には難しい課題ですが、つらい経験を重ねてきた神父の言葉には、強い説得力を感じました。

** 高校生のコトバ **************************

名言 : 苦手な教科ほど遺伝する。 (さやえんどう)

nice!(59)  コメント(2) 
共通テーマ:学校

nice! 59

コメント 2

Take-Zee

こんにちは!
先ごろ、法王が来日と報道されていましたが
いつの間にか”教皇”に変わっています・・?
世間に疎い私には大きな疑問をなんです("^ω^)・・・
by Take-Zee (2019-11-23 12:58) 

サボテン

Take-Zee様へ
 21日の朝刊各紙に載っていたのですが、外務省が20日にこれまで「法王」と呼んでいた呼称を、カトリック教会に合わせて「教皇」に統一する事を決定しました。したがって、マスコミや教科書はこれからは教皇と記載することになります。私も、これにはびっくりしました。コメントありがとうございました。
by サボテン (2019-11-23 16:31) 

コメントを書く

お名前:
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

※ブログオーナーが承認したコメントのみ表示されます。

Facebook コメント

1238. 桜を見る会1240. 塞翁が馬 ブログトップ

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。